現代社会レポートの書き方や例文・文例・書... | 文章や手紙などの書き方　書き方ラボ

現代社会レポートの書き方についてですが、最初に問題提起をして、その提起した問題について、独自の視点から批評を加えるといった方法論が、最も有効な方法と考えられます。それは、問題提起をしたにも関わらず、批判も加えず順接的な形を取る場合の方が、新たな根拠を探すのに非常に難しいためであり、独自の視点が乏しいとの極めて不当な評価をされかねないためです。

現代社会で最も重要な要素の一つにエネルギー問題があります。例えば、石油があと数十年で枯渇するなどといった話がありますが、その割には未だにアスファルトに替わる舗装材を使用してませんし、湾岸諸国やインドネシア、ロシアなどでも石油が枯渇したとのニュースは聞きません。こういった事例以前に、石油が枯渇する近未来というフレーズは果たして本当なのでしょうか。

手紙などで地球温暖化などについて書かれたものを読みましたが、それは本当なのでしょうか。二酸化炭素の排出し過ぎが本当に温暖化に繋がっているのか疑問と言わざるを得ません。実の所は、原子力発電を推進するためのプロパガンダだったと考える向きが正しいのではないでしょうか。その理由としては、公害が問題視された時より、現在は大気の状態が安定していると考えられるからです。

地球温暖化の例文についてですが、この書式は、現在既に定説とされているものについての全否定から入っています。東日本大震災の後、色々と言われておりますが、その言説を更に掘り下げた、通常はあまり考えない方向からのアプローチです。ただ、ここで記されているプロパガンダなどといった言葉の使用には注意が必要でしょう。余り掘り下げすぎると、思想面で疑われかねません。

中国の孔子が始めた儒教は現在の中国を代表する思想として定着していますが、実は、孔子は成功には程遠かった経営コンサルタントと言えます。確かに目上を敬うとか、礼節が大切といったことは現代でも充分に通用しますが、孔子が生きた春秋戦国時代は、人を押しのけても自らがのし上がらなければ生きていけない時代です。そんな時代に、礼節が大切と言っても、誰にも聞いてもらえないと想定されるからです。

現代社会レポートでは、宗教関係のことも書かなければなりません。この儒教についての雛形ですが、孔子や儒教の知られざる一面を記しています。儒教は日本だから受けるのであって、現代の中国でも、人を騙す時に使えるといった軽い扱いを受けているのが現状です。この論文は孔子の研究を行っていない先生や教授には有効ですが、孔子の思想を研究テーマとしている先生向けとは言えません。

我が国の戦後復興により、米国との間に貿易面での経済摩擦が起こり始めました。円がドルに対して安すぎるとのことで、各国が協調介入して円高ドル安状態に持って行ったが貿易摩擦は収まらず、日本側の輸出攻勢が問題とされた事件ですが、これは、日本側の頑張り過ぎと、アメリカ側の経営努力不足が招いたものです。円高になれば日本製品は高くて売れない筈なのに売れたというのは、単に米国製品が粗悪過ぎたという証左でもあるからです。

貿易摩擦問題については、回答例文などでも良く見られますが、当時の視点は日本側の一方的な反省ばかりでした。しかし、今、様々な米国との取り決めの中で、米国側の極めて都合の良い論理に、学者ばかりか国民までもが、おかしいと感じるようになってきています。米国留学などについても、昔程、人気がなくなるなど、米国離れが進展しているため、貿易摩擦問題で日本側の努力を讃えても、今では大きな問題にはならないでしょう。

高度経済成長期、我が国では四大公害病と称される公害の他、地方都市でも公害が多くみられました。これに対し、政府は当初は言を左右にしておりましたが、それぞれの利害関係を断ち切って公害問題を解決に導いたといえるでしょう。昔は公害が酷かった北九州市などでは、茶色に染まっていた海が今では、元の青い海として復活していることからも、それが言えるのではないでしょうか。

公害問題は、かつては我が国の癌とも言える問題でした。しかしながら、紆余曲折を経ながらも解決に導いたことは事実であり、この点は称賛されるべきでしょう。但し、この例文で重要な部分は、それぞれの利害関係を断ち切ったという箇所と、北九州市を取り上げた箇所です。順接で全て持っていく場合は難しい面があるという背景には、その見方を考えなければならないからです。

我が国の労働問題として、非正規雇用の割合が高まっているという点があげられます。これは、雇用の調整弁とも称されており、確かに企業側の論理では、使いやすい制度なのですが、社会的に見て、人をモノや働く機械と見做している部分があり、問題の多い制度でもあります。しかし、非正規社員側にも問題が無いわけではなく、企業が人を機械と見做しているなら、それを受け止め、転職などの活動をするべきだとの、日本人的倫理観に則った考えをすべきなのです。

労働問題は今なお解決していない部分があります。非正規社員の問題もそうですが、過労死の問題もしかりでしょう。最も、過労死の場合は、自らが望んで仕事をした結果とも言えなくもありません。こういった問題を語る時は、制度だけではなく、日本人の国民性も強く影響している部分がありますので、その点についても言及した方が、よりレポートとして奥の深いものになるでしょう。

現代社会レポートでは、書き上げるまでに様々な専門用語が頻出します。地球温暖化とか、非正規雇用、更には、貿易摩擦問題などです。こういった言葉は、常日頃から新聞に目を通し、分からない言葉に出くわしたら国語辞典やインターネットで調査するくらいのことは必要です。それを繰り返している内に、書く力が養成され、玄人も唸るような現代社会レポートを完成させることが可能となります。

現代社会レポートの書き方ですが、まず最初に、問題を提起して、それを自分なりの考えで否定するとの方法が最もおすすめな方法です。注意点としては、手紙や小説などではないので、際立って論理的な構成と文章の展開能力が求められるというところです。レポートですので、事実関係と今後の展望、それに秩序立った自身の考え方が盛り込まれているといったことが必要になってきます。

現代社会レポートの書き方ですが、最初に論文やレポートの書き方、いわゆる文例を数十例読むと、大凡の書き方が理解できます。これはインターネットなどで良く出ています。このネットでの事例などを元に、最初に問題を提起して、続いてそれを否定するといった方法が最もよく採用され、その否定の意味を秩序だって説明できれば、現代社会レポートは合格点をもらえるでしょう。