御霊前の書き方や例文・文例・書式や言葉の意味などと記入例

御霊前の書き方と用途
御霊前というのは、亡くなられた方にお供えする供物や香典などの表書きに使用する言葉です。香典の書き方というのは亡くなられた方の宗教に合わせて変わってくるものですが、これは仏教、キリスト教、神道の方に共通して使用することが出来ます。しかし、こちらももちろん細かいルールがありますので、使える期間や、書き方など正しいマナーを守って使うことが大切です。
御霊前の書き出し・結びの言葉
事情によって葬儀などに参列することが出来ない場合があります。その際にはお悔やみの手紙を一緒に出すこともあるでしょう。その場合には必ず葬儀に参列できない旨を謝罪する言葉を述べ、しっかりとお悔やみの気持ちを伝えるようにしましょう。いわゆる時候の挨拶などは省きます。忌み言葉や重ね言葉などは使わないように気をつけましょう。最後には「合掌」などで結びます。
御霊前の書き方の例文・文例01
亡くなられた方の宗教がわからない場合の書式は以下の通りです。市販の不祝儀袋を用意し、水引の上の部分に「御霊前」と記入します。水引の下段の方には会葬者の氏名をフルネームで記入します。この場合、普通のペンではなく、薄墨の筆ペンなどを使用して記入するようにしましょう。ボールペンを使用したりするのは非常に失礼に当たりますので、使わないようにします。
御霊前の書き方の例文・文例01のポイント・まとめ
一般的に不祝儀に使用するお札は新札は使いません。あまりこだわらない方も増えてきていますが、年配の方の中には気にされる方も多いので気をつけるようにしましょう。軽く折り目のついたお札を用意するようにします。葬儀などに参列する場合には薄墨のものを使用するのが一般的ですが、法事などであらかじめわかっている場合には普通の黒い墨を使用しても構いません。
御霊前の書き方の例文・文例02
仏教徒の方の書き方は以下の通りです。一般的に市販されている不祝儀袋を用意し、水引の上部に大きめに「御霊前」もしくは「御香典」、「御香料」と記入します。そして水引の下段に少し小さめに会葬者の氏名をフルネームで記入します。もしも連名で出す場合には3名までであれば並べて記入しても構いません。会社や部署などでまとめて出す場合には「◯◯一同」といった記入をするようにしましょう。
御霊前の書き方の例文・文例02のポイント・まとめ
「御霊前」というのは基本的にはあらゆる宗教の場合でも使用できるものですが、浄土真宗の方の場合は注意が必要です。浄土真宗の場合、亡くなられた方は即仏様になるという考え方から、葬儀や通夜の際も「御佛前」もしくは「御仏前」を使用するようにしましょう。浄土真宗以外の方の場合でも、四十九日法要後は「御霊前」ではなく「御佛前」を使用するようにしましょう。
御霊前の書き方の例文・文例03
キリスト教の方への書き方は以下の通りです。キリスト教徒の方の香典は「御霊前」もしくは「お花料」と記入します。カトリックの場合は「御ミサ料」プロテスタントならば「忌慰料」と書くこともあります。香典袋はユリや十字架の柄の入った不祝儀袋になります。水引がついてない場合が多いので、封筒の上段に少し大きめに記入します。そしてその下の方に会葬者の名前を少し小さめにフルネームで記入します。
御霊前の書き方の例文・文例03のポイント・まとめ
一般的に市販されている不祝儀袋は仏教徒の方用のものが多いため、注意が必要です。特に、蓮の絵が印刷されているものは仏教徒の方専用になりますので、キリスト教や神道の方には使用しないようにしましょう。なかなかキリスト教用の不祝儀袋を取り扱っているところは少ないので、急な訃報で専用の不祝儀袋が用意できなかった場合は、白無地に双銀の水引の不祝儀袋を使用しても構いません。
御霊前の書き方の例文・文例04
神道の方の場合の書き方は以下の通りです。神道の場合でも「御霊前」を使用しても構いませんが、一般的には「御玉串料」「御神前」「御榊料」が使用されます。神道の場合、白無地の熨斗袋のものを使用します。白黒もしくは双銀の水引のついた不祝儀袋を使用するようにしましょう。水引の上部に大きめに表書きをし、水引の下段に会葬者の名前をフルネームで記入します。
御霊前の書き方の例文・文例04のポイント・まとめ
亡くなられた方が神道の場合、一般的に市販されている不祝儀袋を使用することが出来ます。しかし中には蓮の絵が入ってるものなどがあり、それは仏教徒専用になりますので使用しないように注意しましょう。また「御玉串料」というのは弔時の際だけでなく、一般的な神事の際にも使用されますので覚えておくことをおすすめします。こちらも記入するのは薄墨のものを使用します。
御霊前の書き方の例文・文例05
弔電を送る場合の例文はこのようになります。「ご尊父様のご逝去を悼み、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」「◯◯様の訃報に接し、ただただ言葉を失っております。ご遺族の皆様に謹んでおくやみを申し上げますと共に、心より御冥福をお祈り申し上げます」「◯◯様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみを申し上げます。どうかご遺族の皆様もお気持ちを強く持って、ご自愛下さい」
御霊前の書き方の例文・文例05のポイント・まとめ
急な訃報の場合などでは、なかなか都合がつかず葬儀などに参列できないこともあり、代わりに弔電を出すことがあります。弔電を出す際には忌み言葉や重ね言葉などは使用しないように注意することが大切です。もちろん雛形にとらわれず、個人との思い出や、最期に伝えたい言葉などを述べても構いません。弔電は出来れば葬儀の前日までには届くようにしましょう。
御霊前の書き方で使った言葉の意味・使い方
水引というのは熨斗袋などに付いている飾り紐のことです。目的によってそれぞれの色や結び方が異なりますので、使い分けることが大切です。弔時の場合は白黒、もしくは双銀の水引を使用するのが一般的です。結び方は硬く結ばれた「結び切り」もしくは「あわじ結び」のものを使用するようにしましょう。中袋を入れる際に水引を外しますが、再び水引を取り付ける場合に向きを間違えないように注意が必要です。
御霊前の書き方と注意点
御霊前の熨斗袋は、表書きをした後中袋を包みますが、その際に包む方向にも注意が必要です。不祝儀袋の場合、まず下側から上に向かって包み、その後上から重ねるようにして包むのが礼儀です。これは悲しみにくれていることを表現するものです。慶事の場合は返しが逆になりますので、この使い分けはしっかりと覚えておきましょう。慶事の場合は喜びで万歳していると覚えておくといいでしょう。
御霊前の書き方のポイント・まとめ
御霊前の表書きは、薄墨の毛筆書きをするのが礼儀です。これは「取り急ぎ用意したために十分に墨を摺る時間がなかった」ということや「悲しみの涙で墨が薄くなった」という意味があります。あらかじめ薄墨タイプの筆ペンなども市販されていますので、もしものときに備えて一本持っておくといいでしょう。普段筆書きに不慣れな方でも、ボールペンなどを使用するよりは心をこめて丁寧に筆で書いた方が相手の方にとっても喜ばれることでしょう。
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