略式結納目録の書き方や例文・文例・書式や言葉の意味などと記入例
略式結納目録の書き方と用途
結納とは、昔から続く伝統ある儀式です。これは、結婚が決まり、それが成り立った儀式として行われるもので、妻側と夫側の両家で物品の交換や受取が行われるのです。そして、その物品は本来では9品程度あり、それを目録に記録したものも同時に渡すというものです。目録は、なにをもらったか(渡したか)を記載しておく書類なので、大変重要な書類であるのです。
略式結納目録の書き出し・結びの言葉
また、結納を受け取った側からは「受書」という書類をお返しします。これは単なる「受取承諾書」のような役割をします。結納の手紙を受け取り、それらの品を確認したうえで「確かに頂戴いたしました」というものです。こちらも簡単な内容ですが重要な書類なので覚えておくようにしましょう。また、近年では略式結納目録も主流になりつつあります。今回は略式結納目録の書き方について触れていきます。
略式結納目録の書き方の例文・文例01
まず最初に押さえておくべきポイントは、目録を渡す側が受書もあらかじめ用意しておくとよいということです。略式の結納の場合だと特に、相手側から何の物品を受け取るのかがわかりません。そのため、それを知っている渡す側から受書も同時に渡して、サインをしてもらうとスムーズに結納式が進むでしょう。受書を持っていくということをあらかじめ結納を渡す側に伝えておくことも忘れないでください。
略式結納目録の書き方の例文・文例01のポイント・まとめ
ポイント①「目録を渡す側が受書も用意するとよい」受書は、本来であれば結納を受け取る側が用意しておくものです。現代にいたるまでは、伝統的な9品が決まっていたので、受書の雛形が決まっていたようなものでした。しかし現代の略式結納ではそうもいきませんので、もしも受ける側が受書を用意するのであれば「御受書」という表題のもと「御目録通り受納いたしました」という文章で書いておくようにしましょう。
略式結納目録の書き方の例文・文例02
次に大切なポイントは、目録の書き方や書式について押さえておくことです。まずは最初の表題として「目録」と書くようにしましょう。これは一番右中央よりもやや上に書きます。その左に上部から「長熨斗」と書きます。長熨斗は非常に縁起が良い時に用いられるものです。そして結納品の上部に「一.」と書き加えた上で結納品の名称を書くようにします。結納品が何個になっても頭に書くのは「一.」なので注意してください。
略式結納目録の書き方の例文・文例02のポイント・まとめ
ポイント②「目録の書き方について押さえること」結納品は、2で割り切れないような個数にすることが大切です。結納品の名称のあとに個数を書くのですが、基本的に「壱台」「壱連」と「1」であることが多いです。そして結納する品数自体も、必ず合計で奇数になるように注意してください。割り切れる数字は、結婚などのお祝いには不向きであるということも覚えておきましょう。
略式結納目録の書き方の例文・文例03
次のポイントは、目録の書き方においての「本文」について押さえることです。目録とは、結納品の項目を記したものなのでメインは結納品の個数や名称にあります。しかし、結納品名のあとには本文として、「これらを渡します」という文章が入らなければなりません。結納のやり方には地域性がかなり左右してくるものなのですが、このときの書き方は、ある程度言葉が決まっているので例文を挙げておくこととします。
略式結納目録の書き方の例文・文例03のポイント・まとめ
ポイント③「目録の本文の書き方について押さえること」目録における結納品項目の後に書く本文は、「右之品幾久敷芽出度(みぎのしないくひさしくめでたく)御受納ください以上」という文章を書いておけば通用する立派な目録になります。そしてその左には結納の年月日、受納する側の氏名、そして最後に宛先の氏名を書くようにしましょう。最後の宛先は、一番左の上部寄りに書きます。
略式結納目録の書き方の例文・文例04
次に押さえておきたいポイントは、受書の書き方についてです。文頭でも触れましたが、できるだけ受書も、結納を渡す方が用意した方が良いでしょう。その場合には、目録とほぼ形式が一緒です。標題は「御受書」とし、目録と同じように「長熨斗」のあとに結納項目を並べていきます。そして本文としては「右之品幾久敷芽出度受納いたしました以上」と書き、最後は受取人の氏名(サインしてもらうため空白)、そして結納を収めてくれた人の氏名を書いて完成です。
略式結納目録の書き方の例文・文例04のポイント・まとめ
ポイント④「受書の書き方について押さえること」もしも、地域性やその家庭の文化によって、結納を受け取る側が受書を用意しなければならなくなったとします。その時にはもちろん結納を受け取る側が事前に準備しておくことが必要です。しかし、結納品の項目がわからない場合も少なくありませんので、事前に確認してしまうか、どんな結納品でも対応できるように「御受書」表題のもと、「御目録通り幾久敷芽出度受納いたしました」と表記するようにしましょう。その後の文末は上記で挙げた例文の通りです。
略式結納目録の書き方の例文・文例05
最後のポイントは、筆で丁寧に書くということです。結納目録は、大昔から日本の文化になっており、昔から毛筆で書くことが常識になっています。そのため、必ず毛筆や市販の筆ペンなどを使って書くようにしてください。もしも毛筆が苦手であれば、最近では代理店や、結納式を行う会場のスタッフなどが代理で書いてくれる場合もありますので、確認してみるとよいです。
略式結納目録の書き方の例文・文例05のポイント・まとめ
ポイント⑤「筆で自筆で書くということ」筆で直接書き込むため、緊張するという人もいるでしょう。しかし、必ず「直接」書くということにこだわってください。もしも鉛筆などで下書きをしてしまうと、その上から筆でなぞったときに全体のバランスが崩れたり、鉛筆部分が光の具合で光ってしまうということもあります。正式な書類なので、練習をしてでも直接書けるようにしてください。
略式結納目録の書き方で使った言葉の意味・使い方
また、結納品の項目の中には「金宝包(おたからつつみ)」というものがあり、これはいわゆる「結納金」のことです。略式の結納の場合は、家庭や地域にもよりますが、結納品が3品になることが一般的です。このようなときにはたいてい、結納金が項目に入ってきます。夫側から妻側に渡す結納金は「御帯料」と表記し、妻側から夫側に対する結納金の場合には「御袴料」という表記をしてください。
略式結納目録の書き方と注意点
近年では、昔からの日本文化に沿った結婚式や結納ばかりではなくなってきました。そこで、両家ともあまり気を遣わなくて良いように、あえて略式の結納や結婚式をするところも少なくありません。略式の結納で家庭的に問題がないかどうかは、必ず事前に両家で打ち合わせするなどの話し合いをするようにしましょう。略式でもある程度の常識やルールは守っていくようにしてください。
略式結納目録の書き方のポイント・まとめ
略式結納目録の書き方のポイントは以下のとおりです。略式の結納は、現代ではかなりメジャーになっているので、両家の意向を考慮しつつ行うようにしましょう。ポイント①「目録を渡す側が受書も用意するとよい」ポイント②「目録の書き方について押さえること」ポイント③「目録の本文の書き方について押さえること」ポイント④「受書の書き方について押さえること」ポイント⑤「筆で自筆で書くということ」
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